2013年5月15日水曜日

理解すればコード名に理由付けが出来るので覚えやすいし、さらには自分で考えてコードをどう押さえたらいいかがわかるようになると思いますがいかがでしょうか

http://www.geocities.jp/shusan99/ukulelechordupdate.html

       コードの種類一覧

コード名名称音名階名内     訳
CメイジャーC,E,Gドミソルート音、長3度、短3度のドミソで構成される和音の基本の形です
C7セブンスC,E,G,BbドミソシbCコード(ドミソ)に短7度(シb)の音を加える
CmマイナーC,Eb,GドミbソCコード(ドミソ)の3度目の音(ミ)を半音下げる、つまり主音、短3度、長3度で構成される
C6シックスC,E,G,AドミソラCコード(ドミソ)のコードに長6度(ラ)の音を加える
Cm6マイナー6C,Eb,G,AドミbソラCmコード(ドミbソ)に長6度の音(ラ)を加える
Cm7マイナー7C,Eb,G,BbドミbソシbCmコード(ドミbソ)に短7度(シb)を加える
Cm7-5マイナー7-5C,Eb,Gb,BbドミbソbシbCm7(ドミbソシb)の5度目の音(ソ)を半音を下げる、ハーフディミニッシュとも呼ばれる
CMA7(C△7)メイジャ-7C,E,G,BドミソシCコード(ドミソ)に長7度(シ)の音を加える
CM7+5メイジャー7+5C,E,G#,Bドミソ#シCM7(ドミソシ)の5度目の(ソ)を半音上げる、あまり使われるコードではありません
CmM7マイナーメジャー7C,Eb,G,BドミbソシCm(ドミbソ)に長7度(シ)を加える
C7+5(C7#5)セブンプラス5C,E,G#,Bbドミソ#シbC7コード(ドミソシb)の5度目の音(ソ)を半音上げる、Caug7とも呼びます
C7-5(C7b5)セブンマイナス5C,E,Gb,BbドミソbシbC7コード(ドミソシb)の5度目の音(ソ)を半音下げる、Calt7とも呼びます
Cdim(C°)ディミニッシュC,Eb,Gb,Aドミbソbラ減という意味で、短3度の等間隔の音を4つ組んだもの
Caug(C+5)オーギュメントC,E,G#ドミソ#増という意味で、Cコード(ドミソ)の5度目の音(ソ)を半音上げる
C7sus47サス4C,F,G,BbドファソシbC7コード(ドミソシb)の3度目の音(ミ)を半音上げて4度の(ファ)にする

音程一覧表(Cをルートにした時)
音名度数階名半音数完全内容全半音数
完全1度(減2度)同じ音同じ音
Db短2度(増1度)2度間で半音がひとつ
長2度(減3度)2度間で半音がない全音1つ
Eb短3度(増2度)3度間で半音がひとつ
長3度(減4度)3度間で半音がない全音2つ
ファ完全4度(増3度)4度間で半音がひとつ全音2つ+半音1つ
Gb増4度減5度5度間で半音がふたつ
完全5度(減6度)5度間で半音がひとつ全音3つ+半音1つ
Ab短6度(増5度)6度間で半音がふたつ
長6度(減7度)6度間で半音がひとつ全音4つ+半音1つ
Bb10短7度(増6度)7度間で半音がふたつ
11長7度(減8度)7度間で半音がひとつ全音5つ+半音1つ
12完全8度(増7度)オクターブ全音6つ+半音2つ

「Cメイジャー」C、CM (ドミソ)


正しい名称は「Cメイジャーコード」ですが、普通はメイジャーを省略して呼んでいます。

左図のCメイジャーコードは5433で4弦から1弦に向かってCEGC(ドミソド)の音を押さえています。

Cメイジャーコードの構成音はCEG(ドミソ)の3和音ですが、ウクレレは4本弦なのでこの図ではC(ド)をふたつ押さえていますが、和音上の構成音は押さえていますので問題ありません。



「Cマイナー」Cm (ドミbソ)


上のCMはMが大文字ですが、このCmは「m」が小文字になります。

CコードのCEG(ドミソ)のE(ミ)を半音下げ短3度(マイナー3、m3)のEbにして、CEbG(ドミbソ)にしたコードがCmとなります。

Cコードの第3弦のEがフレットひとつ下がって4弦からC、Eb、G、C(ド、ミb、ソ、ド)になっていますね。
上記のCコードと比較してみてください。



「Cセブン」C7 (ドミソシb)



C7コードは、Cコードに短7度(マイナー7、m7)のBb(シb)を加えた4和音のコードとなります。
従って、C7の構成音はCEGBb(ドミソシb)となります。

この図の通りに押さえると、音は4弦からBb、E、G、C(シb、ミ、ソ、ド)になっています。
4弦からの順番に惑わされないでください。構成音があっていれば順番は関係ありません。

4弦を5フレットで押さえればCメイジャーコードと同じになります。

実は、このセブンスコード、今まで紹介してきた理屈から考えれば「Cマイナー7」という名前にすべきなのかも知れません。
つまり、Cコードに短7度(m7)の「シb」を加えたのだから「C」+「m7」=「Cm7」になるのではと・・・。

しかし、こうすると後から出てくる「Cm7」と混同してしまうのです。
ですから、このセブンスコード名の名前を示す場合のみ、この「m」、マイナーという表現を省略して単に「セブンス」の名前がつけられています。



「Cメイジャー7」CM7、CMA7、Cmaj7、C△7、(ドミソシ)



CM7はCコードに長7度(メイジャー7、M7)のB(シ)の音を加えた4和音となります。
したがって、このコードの構成音はCEGB(ドミソシ)です。

ご理解頂きたいことは大文字の「M」は長のメイジャーを意味しています。
上記Cmの小文字の「m」は短のマイナーを意味しています。
メイジャー、マイナー共に頭文字が同じMなので大文字、小文字で「長」と「短」を区別しているのです。

この図では4弦からB、E、G、C(シ、ド、ミ、ソ)と押さえています。

Cメイジャー(5433)の第4弦がひとつ下がっていますね。
または、C7(3433)からは同じく第4弦がひとつあがっていると考えることも出来ます。

C7コードとCM7コードとの違いをはっきり覚えて下さい。
CM7はドミソシ、C7はドミソシbが構成音になります。



「Cシックス」C6 (ドミソラ)


このコードは、Cコードに長6度の音であるA(ラ)を加えたCEGA(ドミソラ)の4和音です。

この図では第4弦からAEGC(ラミソド)と押さえています。

C7の3433から、さらに4弦がフレットひとつ下がって「ラ」になっていますね。

ちなみに、ウクレレの調弦を開放弦で弾くと、第4弦から順にGCEAですから、これもC6となりますね。



「Cマイナー6」Cm6 (ドミbソラ)


このコードは、CmのCEbG(ドミbソ)に6度のA(ラ)を加えた和音で、構成音はCEbGA(ドミbソラ)となります。

次のCm7(3333)と比べると4弦がフレットひとつ下がっていますね。

この図では、第4弦よりAEbGC(ラミbソド)の順に並んでいます。



「Cマイナーセブン」 Cm7 (ドミbソシb)



このコードは、CmコードのCEbG(ドミbソ)に短7度(マイナー7、m7)のBb(シb)を加えたCEbGBb(ドミbソシb)の和音となります。

この図の押さえでは4弦よりBb、Eb、G、C(シb、ミb、ソ、ド)となっています。

5333のCmの第4弦のC(ド)をBb(シb)に下げたと考えても良いし、3433のC7の3弦のE(ミ)をEb(ミb)に下げたと考えることもできます。

ちなみにウクレレの0000の開放弦の調弦はAm7でもあります。
これを2222までスライドすればBm7になり、さらに3333までスライドすればこのCm7となります。

「C7」との違いをしっかり確認してください。



「Cマイナー7-5」Cm7-5 Cハーフディミニッシュ(ドミbソbシb)



このコードの構成音は、Cm7コードの5度目の音(ソ)を半音下げるたCEbGbBb(ドミbソbシb)となります。

5はコード構成音の5度目の音を意味し、これをさらに半音下げるので-5です。
-5はb5と表記されることもあります。

前記の3333のCm7の5度目の音である第2弦のG(ソ)を半音下げれば良いわけです。

コードの構成音がドミbソbシbで、ディミニッシュコードの構成音(ドミbソbラ)によく似ていることから、半分はディミニッシュ、
つまり「ハーフディミニッシュ」とも呼ばれています。



「Cメイジャーセブンプラスファイブ」CM7+5、CMA7+5、C△7+5、Cmaj7+5 (ドミソ#シ)


このコードは、CM7のCEGB(ドミソシ)の5度の音を半音上げる(+5、#5)和音となります。
従って構成音はCEG#B(ドミソ#シ)となります。

CM7の4433の5度目の音である第2弦のG(ソ)を半音上げてG#(ソ#)にします。
すると4443の押さえになります。

これはちょっと押さえにくいので、普通は0003のCコードを0002にしてCM7コード。
さらに4弦のGを半音あげて押さえた1002の指押さえとなります。

このコードは普通ではあまり使われず、ほとんどCM7で代用されています。



「Cマイナーメイジャーセブン」 CmM7 (ドミbソシ)

このコードは、Cmに長7度(メイジャー7、M7)の音を加えたCEbGB(ドミbソシ)の和音となります。

前記Cmの5333の、第4弦5フレットをひとつ下げて4333にすればよいわけです。



「Cセブンプラスファイブ」 C7+5 Caug7 (ドミソ#シb)


このコードは、C7コードのCEGBb(ドミソシb)の、5度のG(ソ)を半音上げた、CEG#Bb(ドミソ#シb)の和音となります。

前記C7の3433を3443に変えればよいわけです。

Caug7とも呼ばれていますが、後ほどでてくるCaugとの違いをしっかり理解しておいて下さい。



「Cセブンマイナスファイブ」C7-5 Calt7 (ドミソbシb)


このコードは、C7コードの5度の音を半音下げたCEGbBb(ドミソbシb)の和音となります。

C7の3433を応用して第2弦の5度目の音を半音下げればよいわけです。
図の通りに3423となります。



「Cディミニッシュ」Cdim (ドミbソbラ) 


このディミニッシュという名前は「減」という意味です。

構成音が、ルートを基準にして、ルート、短3度、減5度、減7度の音のCEbGbBbb(ドミbソbラ)の和音となります。

つまり、4つの構成音間が半音で二つの等間隔に並べられた和音となっています。

構成音に出てくる減5度と減7度について

普通のコード構成音に出てくる「5度音」は「完全5度」の「ソ」の音です。
これがディミニッシュでは半音下がって「減5度」の「ソb」となります。
 
同じく普通のセブンスコード構成音に出てくる7度は、「CM7」の長7度のB(シ)、又は半音ひとつ下がって「C7」の短7度のBb(シb)です。
ディミニッシュでは、「減7度」ですから短7度(Bb)がさらに半音下がるので(Bbb、フラットが2つ付きます)つまりA(ラ)の音になります。

このコードは、別の言い方をすれば、構成音を「短3度」(半音2つ)の等間隔の音程で組んだCEbGbA(ドミbソbラ)の4和音ともいえます。


  ディミニッシュの構成音

音名 C  Db D  Eb E  Gb G  Ab A  Bb B 
階名 ファ
Cdim Eb Gb
Dbdim Db Bb
Ddim Ab


例として上の表の「Cdim」をご覧下さい、構成音のC、Eb、Gb、Aのそれぞれは、間に半音がふたつの等間隔で組まれています。

CからBまでの1オクターブは、音階ではCDEFGABの7つの音ですが、半音を基準にすれば12の音階で組まれています。
これが丁度、12の半音÷半音4つ=3つに割り切れて一回りして最初に戻ります・・・ということは次のことが言えます。

・Cdimは、Ebdimであり、Gbdimであり、Adimでもある。
・Dbdimは、Edimであり、Gdimであり、Bbdimでもある。
・Ddimは、Fdimでもあり、Abdim でもあり、Bdimでもある。

つまり、ディミニッシュは構成音のそれぞれのキーのディミニッシュコードになり、ひとつのコードが4つの名前を持っているのです。


さらに、都合の良いことがあります。

音階は半音で12個です。
ひとつのコードが4つのコード名を持っていたら、3つのコードを覚えれば音階上のすべてのキーのコードを押さえられるのです。

構成音が等間隔なので、構成音のそれぞれがルート音になったコードになるのです。
ですから、以上のCdim、 Dbdim、Ddimのそれぞれのディミニッシュコードを覚えれば、すべてのキーのdimコードを覚えられます。

このように、コードの名称は違ってもコードの構成音が同じ和音を「異名同和音」といいます。

指押さえは独特の平行四辺形のような形をしています。
この形をくずさずにフレットを3つずらして押さえると、すべてのディミニッシュコードのどれかのコードとなります。



「Cオウギュメント」Caug C+5 (ドミソ#)



このコードは、CコードのCEGの5度の音を半音上げたCEG#(ドミソ#)の和音となります。
オウギュメントとは「増」という意味です。
構成音の完全5度音のG(ソ)を半音上げるので「増5度」となるのです。

この図の押さえでは第4弦よりCEG#C(ドミソ#ド)の順に押さえています。

このコードは3つの構成音の間が半音3つの等間隔に並んだ和音です。

CaugとCaug7との違いをはっきり理解するようにしてください。

このコードの構成音の仕組みは、上記のディミニッシュによく似ています。

ディミニッシュは間に半音2つの等間隔で4つの音の組み合わせでした。

オウギュメントは半音3つの等間隔の3つの音の組み合わせとなります。


   オウギュメントの構成音

音名 C  Db D  Eb E  Gb G  Ab A  Bb B 
階名 ファ
Caug Ab
Dbaug Db
Daug Gb Bb
Ebaug Eb


ディミニッシュ同様に、オウギュメントに関しては以下のことが言えます。

・Caug は、Eaugであり、Abaugであります。 
・Dbaugは、Faugであり、Aaugでもあります。
・Daugは、Gbaugであり、Bbaugでもあります。
・Ebaugは、Gaugであり、Baugでもあるわけです。

1オクターブは半音で12ですから、12÷3=4、4つの押さえ方を覚えればすべてのオウギュメントを覚えられるわけです。

代表的な押さえ方はここで紹介した「5443」ですが、もうひとつ「1003」という押さえ方もあります。
双方とも、この指押さえの形をくずさずにフレットを4つずらせば、すべてのオウギュメントコードを押さえることができます。


ここでしっかり確認してください。

「Caugコード」と「Caug7(別名C7+5)」コードは同じコードではありません。
「Caug」はコードはここで紹介した構成音が等間隔でございますが、「Caug7」は等間隔ではないので「4つずらし」て覚えることは出来ません。



「Cセブンサスフォー」C7sus4(ドファソシb)


このコードは、C7のCEGBb(ドミソシb)の3度目の音であるE(ミ)を半音上げて4度のF(ファ)にした和音となります。
ですから、押さえではC7の3433が3533になっていますね。

すなわちC、F、G、Bb(ドファソシb)の構成音となります。

たしか、ズボン吊りを「サスペンダー」といいましたね・・・。
sus4とは、3度の音(ミ)を半音吊り上げて4度(ファ)にすると言う意味です。    



以上で、主だったコード名の意味と実際的にウクレレのフレットの上ではどのように押さえているかがご理解頂けたと思います。
これらを理解すればコード名に理由付けが出来るので覚えやすいし、さらには自分で考えてコードをどう押さえたらいいかがわかるようになると思いますがいかがでしょうか。



ここで紹介した指押さえのフォームは皆さんがご存知のフォームと異なっているかもしれません。
あくまで、ここではコード名の意味が、フォームではどのように押さえられているかを紹介したものです。

以下にここで紹介したコードを以下にまとめて表示しました。
上段一番左の「5433」の「Cメイジャーコード」を基本にして、それぞれのコードの押さえ方がどのように変化していくかをご確認下さい。

コード名とその意味、押さえの変化が理解できれば、もう「ウクに金棒!」でございます。


  ⇔  







蛇足です。

上記のようなコード押さえは図を暗記しただけでは・・・・。
これらが押さえられるように左手の指が自由に動くようにならねば・・・です。
小生は風呂では必ず指の柔軟体操をしています。
各指、各関節の順反り、逆反り、ねじりから股開きまで・・・・
効果大ですよ。

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