2014年5月1日木曜日

開発したのはフランスのロボットベンチャー、アルデバラン・ロボティクス 今年中に価格を100万円以下にし、近い将来、一般むけの販売を目指している 大株主は実は、日本のソフトバンク








(ザ・テクノロジー:1)ロボットバブルとグーグル
http://www.asahi.com/articles/ASG4Y7RY7G4YUHBI028.html?iref=com_alist_6_01

 ロボットバブルに火をつけたのは、世界的なIT大手の米グーグルだ。ロボットベンチャー8社を一気に買収したことが昨年12月に判明し、ニュースが世界を駆け巡った。

 「グーグルはロボット関連企業をどんどんのみ込んでいる。いったん吸収されると、そこから情報は一切漏れてこない。まるでブラックホールのようだ」
 8社のなかで、特に注目されたのが、東京大発ベンチャーの「シャフト」だ。
 昨年12月、米フロリダ州のカーレース場で開かれたロボットコンテスト予選。シャフトは、米航空宇宙局(NASA)やマサチューセッツ工科大学(MIT)など強豪を押しのけて、参加16チームのなかで、断トツで予選を通過した。


(ザ・テクノロジー:2)「日本の快挙」がグーグルに
http://www.asahi.com/articles/ASG4Y7SV0G4YUHBI029.html

 昨年11月、グーグルに買収されて以来、シャフトは沈黙を守ってきた。
 その共同創業者2人が、グーグル傘下のロボット企業の代表として、久しぶりに姿を現した。
 シャフトは、浦田と中西が中心となり、わずか2年前に設立されたベンチャーである。2人は、日本のロボット研究の本流である東大教授、稲葉雅幸の門下生だった。
 経済産業省は1998年度以降、ヒト型ロボットを開発しようと、45億円強を投じた。「アシモ」の原型となるロボットP3をベースにHRPシリーズを開発。そのひとつHRP―2を使って研究してきたのが、東大の稲葉研究室だった。


(ザ・テクノロジー:3)ヒト型ロボットの源流は日本に
http://www.asahi.com/articles/ASG4Y0HTGG4XUHBI04K.html



(ザ・テクノロジー:4)孫社長「次はロボット」
http://www.asahi.com/articles/ASG4V0Q8PG4TUHBI02Q.html

 米グーグルがロボット技術の覇権を握ろうとするなか、日本企業にもロボットに次の時代を託そうとする動きがある。

 開発したのはフランスのロボットベンチャー、アルデバラン・ロボティクス。大株主は実は、日本のソフトバンクだ。



⇒ 着目すべきところは、
今年中に価格を100万円以下にし、近い将来、一般むけの販売を目指している。



(ザ・テクノロジー:5)人型ロボ商品化、展望欠く日本
http://www.asahi.com/articles/ASG4V0Q2XG4TUHBI02P.html


(ザ・テクノロジー:6)雇用減・軍事利用、懸念も
http://www.asahi.com/articles/ASG4V0QJ6G4TUHBI02R.html

 テクノロジーの進化は新たな課題を生み出す。
 2本の腕がある米リシンク・ロボティクス社の「バクスター」。缶詰を開けたり箱詰めしたりする作業を人間のようにこなす。1体250万円程度で、米国では数百台を販売。創業者のロドニー・ブルックスは「バクスターに単純作業をさせ、人間は高度な作業に力を注げる」と説明する。
 日本でも同様のロボットが稼働中だ。埼玉県加須市のグローリーの工場では、17台の「NEXTAGE」がパート従業員と並び、「釣り銭計算機」を器用に組み立てている。


(ザ・テクノロジー:7)「ロボットが労働力不足補う」
http://www.asahi.com/articles/ASG4Z7SS5G4ZUHBI02R.html

 ロボット掃除機ルンバを生んだロボット工学の第一人者が、新たな切り札として世に出したのは、本体価格2万5千ドル(約250万円)と手頃な価格が売りのヒト型作業ロボット「バクスター」だった。生みの親のロドニー・ブルックス氏(59)に、バクスター開発の狙いを聞いた。
 ――バクスターは、製造業の現場をどのように変える可能性がありますか。
 バクスターは、工場の労働者がやりたがらないような退屈で、単純なくり返し作業を受け持ち、生産性を上げることを狙いとしています。安全性も高く、シンプルな機能に絞っているため、誰でも簡単に作業手順を指示できる。バクスターに単純作業をさせて、そのぶん、人間の労働者はより高度な作業に力を注ぐことができるのです。
 ――バクスターの機能は箱詰めなど簡単な作業にとどまっていますが、これから技術革新が進むにつれ、人間の雇用を奪ってしまう可能性はないのですか。
 それはないと思います。むしろ、これから起こるのは労働力不足で、その解決に欠かせないのがロボットなのです。
 私がバクスターの開発を思い立った背景は何かといえば、ルンバを生産していた中国での経験です。生活水準が上がるにつれ、工場でたえまなく単純労働を続けることを人びとが嫌がるようになっていた。だんだん、ルンバをつくる人手を集めるのに苦労するようになったのです。さらに「一人っ子政策」の影響もあり、これからは若年労働者の数じたいも減っていきます。
 中国だけではありません。高齢化で世界のトップを走る日本はもちろんのこと、実は米国でも、工場で働く労働者は高齢化している。これまで工場に流れ込んでいた若い不法移民の取り締まりも厳しくなっていて、米国でも、多くの工場で労働者の平均年齢は50代半ばくらいです。これでは製造業の持続的な発展は難しい。それを補うのがロボットなのです。
 ――バクスターの強みは低価格ですね。
 ルンバを開発した経験から学んだことです。類似の掃除機が2千ユーロ(約28万円)で売られていたころ、ルンバを数百ドルで売り出した。これで、ロボット掃除機の市場が一変したのです。バクスターも価格が安いため、小さな企業にも手が届く。それが私のこだわりだったのです。
 ――日本発のロボットは、なかなか市場で売れる商品になっていない、との指摘もあります。
 既存の大企業が、リスクの高いロボット開発を進めるのには大きな困難を伴います。むしろ、新しいベンチャー企業の強みが生きる領域です。万が一失敗しても、始めたばかりの企業がつぶれる、というだけのこと。そうした企業に資金を出すベンチャーキャピタルによる金融が発達しているのが米国の強みです。
 ――ロボットは、これからの社会や暮らしをどう変えていくのでしょうか。



(ザ・テクノロジー:8)ロボット商用化の壁越えるには
http://www.asahi.com/articles/ASG4Z6VMLG4ZUHBI02F.html

■サイバーダイン山海嘉之社長に聞く
 この3月、日本で初めて東証に株式公開したロボット企業があらわれた。筑波大発ベンチャーのサイバーダインだ。同社製のロボットスーツ「HAL」は手足に装着し、衰えた身体機能を改善・補助する。創業社長の山海嘉之氏に、立ちふさがった商用化の壁をどう克服したかを聞いた。
 ――HALが、世界で初めて生活支援ロボットの国際安全規格を取得したそうですね。なぜ国際規格を取得されたのですか。
 「それまでになかった革新的なものが、社会に受け入れられるようになるには、品質を保証するなにがしかの『パスポート』が必要なんです。そこで国際標準化機構(ISO、本部・スイス)の認証を得ようと考えました。とはいえ、こっちが『認証してください』と言って、『はい、わかりました』という性質のものではありません」
 ――どうされましたか。
 「2007年ごろからISOの規格を考える委員会が、各国で開かれるたびに出かけました。パリ、フロリダ、北京、ソウル……。10回以上はそうした会議に出ています。『これだけのモノをつくっています』と説明すると、相手に『なるほど』と思われ、オブザーバーになりました。やがて技術面の専門知識が買われて、委員会の専門委員に就き、規格を作る側に回りました。13年2月に規格の草案が公表され、今年2月に世界初の生活支援ロボットの国際標準化規格ISO13482が成立しました」
 ――なぜ国際機関の認証が必要だったのですか。

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