稲垣 あゆみ
大学時代、学生インターンで8社のネット関連企業にて活動した後、韓国の某オンラインゲーム企業の創業者と共に日本国内でベンチャー企業の立ち上げに参加。
その後、以前より興味のあった利便性の高いツール制作などのキャリアを身につけるため転職し、中国のネット関連会社の日本法人に移ると、検索サイトの企画や、新プロダクトの立ち上げに従事。
後に、本国より指示を受けて仕事を進める事や、日本人スタッフの確保など、海外企業での業務の困難さや問題を感じていたところ、国内でもある程度裁量があると感じたNaver(当時はネイバージャパン株式会社、現在のNHN Japan株式会社)に入社。
写真共有SNS「pick」の企画やコミュニティサービスのSNS「cafe」のリリースに関わった後、その経験を活かして2010年、新しいソーシャルサービスのプロジェクトチームに参加。
2011年3月の震災をきっかけに、メッセージの重要性を感じて2010年4月、メッセージに特化したサービスの開発を開始。これが後の「LINE」につながり、現在、LINEの画面、UIなどの企画、またプロジェクト全体にかかわるディレクションを担当中。
大学時代、学生インターンで8社のネット関連企業にて活動した後、韓国の某オンラインゲーム企業の創業者と共に日本国内でベンチャー企業の立ち上げに参加。
その後、以前より興味のあった利便性の高いツール制作などのキャリアを身につけるため転職し、中国のネット関連会社の日本法人に移ると、検索サイトの企画や、新プロダクトの立ち上げに従事。
後に、本国より指示を受けて仕事を進める事や、日本人スタッフの確保など、海外企業での業務の困難さや問題を感じていたところ、国内でもある程度裁量があると感じたNaver(当時はネイバージャパン株式会社、現在のNHN Japan株式会社)に入社。
写真共有SNS「pick」の企画やコミュニティサービスのSNS「cafe」のリリースに関わった後、その経験を活かして2010年、新しいソーシャルサービスのプロジェクトチームに参加。
2011年3月の震災をきっかけに、メッセージの重要性を感じて2010年4月、メッセージに特化したサービスの開発を開始。これが後の「LINE」につながり、現在、LINEの画面、UIなどの企画、またプロジェクト全体にかかわるディレクションを担当中。
NHN Japan 株式会社 ウェブサービス本部 稲垣あゆみさん
2012年10月26日
■ LINEが「誰でも手軽にリアルでクローズド」を実現した
既に数多くのSNSサービスがリリースされていた当時、他社との差別化を図るためには、どうしても今までにない新しい発想が求められました。
従来のSNSに多くある「知らない人同士でも知り合える」だけではなく、日々の生活の枠内でのコミュニケーションを支援していく・・・・・・
「LINE」の企画はそんな「リアルでクローズド」がテーマのメッセージングサービスとしてスタートしました。
サービス開始当初より、フィーチャーフォン版をリリース、SMS認証も早くから取り入れて登録のしやすさも考慮し、大切にしていた「相手がいてこそのサービス」、「話をしたい友達にすぐ使ってもらう」を実現、また、チャット中に表情豊かなイラストで、今の自分気持ちをリアルタイムに表すことができる「スタンプ機能」の導入も、昔から顔文字、絵文字の文化に慣れ親しんできた日本人の感性に非常にマッチし、多くのユーザーから高い評価を受けました。
■ 一緒に仕事をしたいスタッフに求めるスキルとは?
まずスタッフに持っていて欲しいのは「ポジティブさ」と「臨機応変さ」。LINEの場合・・・というか弊社の意思決定が早いからでもあるのですが、とにかくスピードが大切ですね。日々進化しているLINEですから、改善していくべきポイントはものすごく多く、しかもそれをすこしでも早いサイクルで回していかなければいけません。
でも、当然ですがそんなすんなりコトは運ばないわけです。洗い出した改良ポイントをすべて直さないといけないのに、それを進めていると何か問題が噴出して、もう一度白紙からというケースも出てきたりするのです。でも実際、今いるスタッフは皆、そういう時も元気ですね。
「ま、よくあるよね」くらいの雰囲気で、すぐに白紙の状態からどう進めていくべきかの作業を始めます。そういう気持ちの切り替えというか、一見ネガティブに見える状況も「ドンマイ!!」で片付けて、皆で励まし合って次の段階に進めていく、そんなポジティブさと臨機応変さはすごく大事だなと思います。
次に、個々が担当する分野について、明確なビジョンを持った人であって欲しいです。たとえば、ユーザーインターフェイス(以下UI)ひとつとっても「どうしてそういうUIになったのか?」という、周りを納得させるだけの明確な理由が必要です。
それはデザインだけでなく、開発も同様で、こうすることで速度があがるからユーザーにとってより快適になる、といった意見を出して欲しいです。それもひとつではなく、様々な状況を踏まえて、複数アイデアを出してきて欲しいです。
実際、今いるデザイナーの方達も1つこちらが発注すると、言われた通りのアウトプットを1つではなくて、3つ4つ案を出してきてくれますね。このように、今求められているのは何なのか、自分ならそこに、さらにどういう新しいアイデアを盛り込んでいけるのか、それを自ら提案できる人だとこちらもとても嬉しいです。
■ さらにLINEを進化させていくために
今後のLINEの進むべき方向で、色々気にするようにしていることはあります。たとえば、LINEが話題になってから、似たようなアプリには必ず「スタンプ機能」が入っていたりするのですが、他社なりの工夫が見られて、LINEには無い効果が入っていたりとか、LINEとはまた違った路線だったり・・・・・・
それらは当然、私たちも参考にしています。
アプリの種類としては、メッセージングサービス系、グループ管理系のアプリなどよく見ていますね。それぞれのアプリの特に目立つ部分や、優れていると思う部分をまんべんなく見て、「このアプリは、機能的にはちょっと・・・・・・だけどUIは可愛いよね」とかそういった気になるポイントに注目していっています。
あと、社内でもLINEを利用している人を見かけるので、そういった意見も参考にさせていただいたりしますね。最近だと、電車などまったく意識していない場所で他人がLINEの話をしていたりして、思わず聞き耳を立ててしまうこともあります。リアルにLINEを利用してくれている人たちの生の声というのは常に気にしていますし、すごく大切ですね。
■ 今後、稲垣さん自身が目指していくもの
現在は、UIをメインとした企画が業務の半分ぐらいを占めていて、残り半分はプロジェクト全体に関わるディレクションなどをこなしています。 今後、新しいスタッフが加わってきたときには、チームとして機能するよう、マネージメント業務も頑張っていきたいなと考えています。
今は「私が頑張らないと」という気持ちもあって、人の倍、仕事をどんどん頑張って推し進める・・・・・・みたいな感じでプロジェクトを動かしているので、これからは、上手く色々な人たちと関わって信頼し、プロジェクトを、スマートに効率的にまわしていきたいです。
あとは、これまでのようにサービスを考えるのも楽しいですが、その後の「それが事業としてどれだけ成長するか」なども、今後はもっともっと時間を割いて考えていきたいと思っています。
http://www.creativevillage.ne.jp/cafe/inagaki.html
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