宮部みゆきさんは、時代小説しか書かなくなったのかな?
「火車」を紹介されて読んだのが最初だったので。
そのころ中居さんの模倣犯という映画をやって、
てっきりそちらの作家さんとしか思っていなかったので、
なんか不思議。
藤沢修平さんの時代小説は数冊読んで、
時代小説もわるくないかという思いはあるのだけれども。
北の国で描く死生観 宮部みゆきさん、連載小説「荒神」
http://book.asahi.com/booknews/update/2013030700004.html[文]中村真理子 [掲載]2013年03月06日
拡大画像を見る 宮部みゆき=麻生健撮影 |
なにものかに襲われた山村でひとり取り残される少年。ふもとで村の惨状を知らされる若き藩士たち。様々な人物が登場するが、主人公は誰かと聞けば「この世のものではない存在。タイトルがそうですから」。
「荒神」という言葉には、「荒ぶる神」という意味がある。「日本の神様は優しいだけでなく、時には怖いものです。圧倒的に力が及ばない存在に人々が向き合ったとき、どうやって生きのびるか。神に通じるものを倒していいのか。お話の中で展開していくなら、日本人の死生観、宗教観という大きなテーマが私にも書けるかな、と思います」
舞台は東北の、架空の藩だ。「雪の降る場所にしたい」と漠然と思っていた。その地は2年前、東日本大震災に襲われ、多くの命を失い、今も苦しむ人々がいる。「震災のときの東北のみなさんの辛抱強さ、そして互いに助け合うきずなの強さは、今でも忘れがたいです。この作品でも、大変なことが起き、みんなでそれを切り抜けていく。だから、北の国を舞台にしたかった」
朝日新聞での連載は2度目になる。1996年から97年にかけて連載した『理由』は、現代社会を映し出すミステリーとして高く評価され、99年に直木賞を受けた。今回は作風をがらりと変えて、時代小説で。ミステリーから時代小説、SF、ファンタジーまで作風は豊か、読者層も幅広い。「『理由』から、方向性が変わったり、広がったりしたことを連載小説を通して、そのまま報告できると思う」
挿絵・題字のこうの史代さんは、代表作『夕凪(ゆうなぎ)の街 桜の国』のほか、先月末に全3巻で完結した『ぼおるぺん古事記』などが人気のマンガ家。「荒神」の挿絵は水彩画で、淡く優しく東北の人々を描く。宮部さんは「新聞連載が好きなのは、毎日挿絵をつけてもらえるから。こうのさんのすてきな絵とタッグを組めるのがとても楽しみです」と話す。
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